【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
「これ以上、近づけばあの時のように氷漬けにする。今度は片腕だけではすまないぞ?」

「……っ、嫌ですわ!ク、クラレンス殿下ってば冗談ばっかり」

「シャルル、もうやめてくれ……!」


父の顔は真っ青だった。
小さく呟いた声はシャルルに聞こえない。
シャルルはこのチャンスを逃したくなかった。


「今日はお話しがあるんです!あの女……カトリーナがナルティスナ領に行ったのは間違いで、本当はわたくしが行く予定だったのですよ!?」

「……!」

「そこで提案なのですが、わたくしとカトリーナを交換するのはいかがでしょうか?以前、会った時からクラレンス殿下のこと、いいなって思ったんです!だから、わたくしを代わりにクラレンス殿下のお側にいさせてください」

「──黙れ、シャルルッ!」

「なに?黙るのはお父様の方よ!わたくしはクラレンス殿下とお話ししているの。あとはお母様と数人の侍女も一緒に連れて行ってもいいでしょうか?」
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