【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
カトリーナは使用人として、使用人以下の生活を強いられてきた。
今更、サシャバル伯爵家の令嬢として、行儀見習いに行くなどありえないと思っていた。
しかしそんなカトリーナの予想に反して、サシャバル伯爵夫人の真っ赤な唇が歪んでいた。


「ああ、シャルル!それはとってもいいアイディアだわ。これなら王命に逆らったことにもならないし、シャルルは今まで通りにここに、わたくし達の側にいられる……最高だわ」

「ふふっ、そうでしょう?この子なら呪い殺されたって惜しくない」

「その通りだわ」

「そしたらあのクソ女、アリーリエもベル公爵も出し抜けて最高だわ……!そうしましょう、お母様」

「えぇ、そうね!それがいいわ」


サシャバル伯爵夫人とシャルルを見て呆然としていると、サシャバル伯爵が声を上げる。


「辺境の地に行ったものは皆、耐えられずに逃げ出すか、追い返されるという噂だぞ!?呪われた醜い王子……側にいれば魔法で殺されるに違いないっ」

「……!」

「だから何?知らないわ。それに追いかえされたっていいじゃない」

「そうよ、お父様。お前が追い返されたって野垂れ死ぬだけでしょう?のこのこと帰ってきたって、ここには居場所はないと思った方がいいわ!」
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