【アニメ化&書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
カトリーナも講師達にお礼を言って送り出す。
本番までの復習するようにカトリーナが部屋に戻ろうとした時だった。

(あれ……?見慣れない馬車が停まってる)

ナルティスナ邸に入ってくることなく、少し離れた場所に止まっている馬車が気になってニナを呼んだ。
ナルティスナ邸に近づくものは見慣れた馬車ばかりで、知らない馬車が止まることは滅多にない。

ニナが教えてくれたが、クラレンスが意図的に流している噂のせいもあるそうだ。
呪われた王子、醜い王子、住み心地のいい王都からこんな住みづらい辺境の地に住む変わり者。
圧倒的な力を使うクラレンスを恐れてか、彼を知るものしか近づかない。


「気になりますね。護衛の人達もいませんし、クラレンス殿下達か護衛の人達が帰ってくるまで邸の中で待ちましょう」

「はい」

「私はゴーンさんに知らせに行きますので部屋にいてください」


カトリーナはニナの言葉に頷いて部屋に戻った。
ドキドキとする心臓を押さえながらニナやゴーンが部屋にくるのを待っていた。
カトリーナの手続きが終わるまで新たに雇った護衛は今、城の講師達を送るために出払っており警備が手薄だ。
何もないことを祈っていた。



──トントンッ
< 200 / 218 >

この作品をシェア

pagetop