【アニメ化&書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
サシャバル伯爵夫人はカトリーナに口枷をするように指示を出してから、厳しい口調で従者に命令している。
そして暴れて抵抗するカトリーナに口枷をはめてから抱え上げる。


「この女を屋根裏部屋に運びなさい」

「……っ!?」

「あとで舞踏会に行けないようにしてやるから、覚悟しなさいよ?」

「アハハッ、いい気味だわ。ねぇ、お母様々。クラレンス殿下に見つかる前にコイツを傷物にしておきましょう」

「ああ、それがいいわね。とりあえず長い移動で疲れたわ。お風呂に入って少し休みましょう」

「お母様に賛成だわ。さっさと使えない侍女達に入浴の準備をするように言って」

「はっ、はい!」


そう言ってカトリーナは従者の男性に抱えられて屋根裏部屋へと運ばれることになった。
屋根裏部屋に向かう途中にサシャバル伯爵が酒瓶に囲まれるようにしてテーブルに突っ伏しているのが一瞬だけ見えた。
従者は二人に言われるがまま、カトリーナを屋根裏部屋に下ろす。
掃除されていないからか埃っぽい部屋の中でカトリーナは咳き込んでしまう。

侍従は困惑しながらもカトリーナの拘束は解いてくれた。
しかし外から鍵を掛けられて鎖の音が聞こえる。
足音が遠ざかり、扉を開けようとするものの固く閉ざされていて開くことはない。
何度か挑戦して叩き破ろうとしてもビクともしなかった。
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