【アニメ化&書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
カトリーナが布を使い、壁を伝いながら降りていくと、サシャバル伯爵夫人とシャルルの金切り声が聞こえた。
すぐにカトリーナが何をしようとしているか気づいたのか、シャルルが窓に身を乗り出してカトリーナの姿を確認している。
「お母様っ!こっちよ、ここにいるわ!」
「このっ……!」
カトリーナはサシャバル伯爵夫人の手に握られているナイフを見て息を止めた。
そして素早く繋げた服を伝っていくが、ここから地面まで高さがある。
(せめてあの木まで行けたら……!)
カトリーナは力を振り絞って降りていくが、それを阻止しようと窓から垂れる服をナイフで切って引きちぎろうとしている。
「お母様、早くっ!逃げちゃうわ」
「わかっているわ!すぐに切ってやるから」
「──やめて!」
カトリーナは震える手で布を握っていた。
(この高さから落ちたら……助からないっ)
カトリーナの手のひらに汗が滲む。風が冷たく感じた。
上から聞こえる笑い声……ゆっくりと顔を上げると、真っ赤な唇を歪めているサシャバル伯爵夫人と目があった。
すぐにカトリーナが何をしようとしているか気づいたのか、シャルルが窓に身を乗り出してカトリーナの姿を確認している。
「お母様っ!こっちよ、ここにいるわ!」
「このっ……!」
カトリーナはサシャバル伯爵夫人の手に握られているナイフを見て息を止めた。
そして素早く繋げた服を伝っていくが、ここから地面まで高さがある。
(せめてあの木まで行けたら……!)
カトリーナは力を振り絞って降りていくが、それを阻止しようと窓から垂れる服をナイフで切って引きちぎろうとしている。
「お母様、早くっ!逃げちゃうわ」
「わかっているわ!すぐに切ってやるから」
「──やめて!」
カトリーナは震える手で布を握っていた。
(この高さから落ちたら……助からないっ)
カトリーナの手のひらに汗が滲む。風が冷たく感じた。
上から聞こえる笑い声……ゆっくりと顔を上げると、真っ赤な唇を歪めているサシャバル伯爵夫人と目があった。