【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
(クラレンスside)


声を出さないまま肩を揺らしていたカトリーナはそのまま気絶するように眠りについた。
ニナが鼻をかみながら食器を片付けていると……。


「…………眠ったか?」

「クラレンス殿下、いらっしゃっていたのですか?」

「ああ、様子はどうだ?」

「声も出さずに泣いておられてっ……相当辛い目にあったに違いありません!わたしはもう我慢なりません!」

「わかったから落ち着いてくれ」


涙を流しながら鼻を啜るニナを見て、クラレンスは溜息を吐いた。
そしてそのまま視線をカトリーナに流す。


「今回の吹雪が治るのはいつになるでしょうね」

「さぁな。だが吹雪が治ればすぐに早馬を出す。早急にこの件について確認しなければならない」

「はい」

「これが身代わりならば許されることではない。それにサシャバル伯爵家の様子が気になる」


そして一週間後。
吹雪が治ったタイミングを見計らって、クラレンスは早馬で手紙を出した。
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