【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
それから再び吹雪が来るということで王都に行くのは延期になってしまう。


「残念ですね。食糧は備蓄できておりますが……これからもっと寒さが厳しくなるというのにカトリーナ様のお洋服がないのは困ります」

「余った布があれば自分で作れますので」

「まぁ……!カトリーナ様は本当になんでもできるのですね。麓の街に降りて、余っている布があるか声をかけましょう」


ニナやトーマスが声を掛けてくれたのか、街の人たちがカトリーナのために余っている布やサイズが合わなかった洋服をナルティスナ邸に持ってきてくれた。
随分とたくさんの布や服が集まったため、カトリーナは手際よく自分のサイズに合わせていく。

サシャバル伯爵邸ではシャルルやサシャバル伯爵夫人が当然のようにカトリーナに仕事を押しつけていく。
「明日までにサイズを直しておいて」
「レースをつけておいて」
「オリバー殿下に渡すハンカチの刺繍をしておいて頂戴」
カトリーナはいつの間にか裁縫が得意になっていた。

何より母は刺繍が上手く、カトリーナと同じようにサシャバル伯爵夫人に仕事を押し付けられていたのだろう。
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