元皇女なのはヒミツです!
「あの……」
しばらくして、ジェシカがおずおずと口を開いた。
「どうしたの?」と尋ねると、彼女はデイジーと深刻そうに顔を見合わせて頷く。そして、
「「リナ、お茶会ではありがとう。それと今までごめんなさいっ!!」」
二人して深々と私に向かって頭を下げた。
「ちょっ……突然どうしたの?」
私は目を丸くする。
「あなたはお茶会では私たち貴族を庇ってくれたでしょう?」
「それに、リナに嫌がらせをしようとした令嬢の主犯格にわたしたちの家族や親戚もいたの。だから、あなたが庇ってくれなかったら今頃は王家の怒りを買ったかもしれないわ」
「そうだったのね……」
お茶会の一件はフローレンス様が一連の出来事を全て不問にしたらしい。だから大事には至らなかったが、もし彼女が激怒していたら私を付添人に使命したシェフィールド家やリーズ王家を巻き込んで大騒動になっていたかもしれないのだ。