元皇女なのはヒミツです!

「あんたたちが帝国人だからよ! なんでエカチェリーナ様を最後まで守らなかったのよ! 皇女殿下は自国民はもちろん、他国のリーズの人間のことも愛してくれていたのよ!? それなのにっ、なんで殿下が死ななければならないの!? それで同い年のあんたたちはリーズで楽しく学園生活? ふざけているのはそっちでしょうがっ!!」

「…………」

「…………」

 教室中が重たい沈黙に包まれた。グレースは滂沱の涙を流していた。そして、踵を返して出口へと向かう。

「あっ、グレース!」

「待ってよ!」

「付いて来ないで!!」

 ジェシカとデイジーの制止を乱暴に振り切って、グレースは教室を出て行った。
 取り残された私たちは茫然自失と開いた扉を眺めた。

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