若き公爵の子を授かった夫人は、愛する夫のために逃げ出した。 一方公爵様は、妻死亡説が流れようとも諦めません!
一緒に出かけませんか、とカレンがジョンズワートに言ってしまった日から、数日が経過した頃。
ジョンズワートが、自分とカレンを共に午後は休暇とした。
何故って――デートするためである。
「カレン。今日の午後は、一緒に出かけよう」
デュライト公爵邸のダイニングにて。
揃って食事を取っていたとき、急にそんなことを言われたカレンは食べ物を喉に詰まらせそうになって。
慌てたジョンズワートにとんとんと背中を叩いてもらい、ことなきを得た。
夫婦でなくてもできる、軽い触れ合いだったが……。それだけでも、カレンの心に明かりが灯った。そんな気分だった。
「大丈夫かい? ごめんね、僕が驚かせるようなことを言ったから」
「いえ……。ありがとうございます、ジョンズワート様」
まだ少し苦しかったが、カレンはジョンズワートに笑顔を見せた。
だって、誘ってくれたことと、こうして心配してくれたこと、触れてくれたことが、とても嬉しかったから。
ジョンズワートもカレンの背に触れたまま、笑みを返す。
背中から伝わる温もりが、手のひらから伝わる体温が。二人の気持ちを高揚させた。
「それで、ええと……。一緒にでかけよう、というのは」
「ほら、この前、一緒にどうかと誘ってくれたよね? 実は僕は、きみと一緒に出かけていいのかどうか、ずっと迷っていてね。でも、きみがああ言ってくれたから、誘う勇気が出たんだ。どうかな、カレン。……僕と、デートしてくれませんか?」
ジョンズワートが、自分とカレンを共に午後は休暇とした。
何故って――デートするためである。
「カレン。今日の午後は、一緒に出かけよう」
デュライト公爵邸のダイニングにて。
揃って食事を取っていたとき、急にそんなことを言われたカレンは食べ物を喉に詰まらせそうになって。
慌てたジョンズワートにとんとんと背中を叩いてもらい、ことなきを得た。
夫婦でなくてもできる、軽い触れ合いだったが……。それだけでも、カレンの心に明かりが灯った。そんな気分だった。
「大丈夫かい? ごめんね、僕が驚かせるようなことを言ったから」
「いえ……。ありがとうございます、ジョンズワート様」
まだ少し苦しかったが、カレンはジョンズワートに笑顔を見せた。
だって、誘ってくれたことと、こうして心配してくれたこと、触れてくれたことが、とても嬉しかったから。
ジョンズワートもカレンの背に触れたまま、笑みを返す。
背中から伝わる温もりが、手のひらから伝わる体温が。二人の気持ちを高揚させた。
「それで、ええと……。一緒にでかけよう、というのは」
「ほら、この前、一緒にどうかと誘ってくれたよね? 実は僕は、きみと一緒に出かけていいのかどうか、ずっと迷っていてね。でも、きみがああ言ってくれたから、誘う勇気が出たんだ。どうかな、カレン。……僕と、デートしてくれませんか?」