若き公爵の子を授かった夫人は、愛する夫のために逃げ出した。 一方公爵様は、妻死亡説が流れようとも諦めません!
 黄色がかった淡い茶色の髪に、少し薄めの、明るい緑の瞳。
 ジョンズワートは、彼女が持つ優しく柔らかい色が好きだった。
 今日はお忍びデートなため、彼女にはドレスではなく、一般の人がお洒落をするときに着るようなワンピースを着てもらっている。
 白いワンピースの上に、ブラウンのポンチョ。
 ふわっとしたシルエットが、なんとも男心をくすぐる。
 ちなみにこのポンチョ、さらっと羽織れる1枚だが、カレンのために用意した軽くて暖かい優れものである。

 ジョンズワートは、白いパンツの上に、グレーのコート。コートの下には、黒いセーターを着ている。
 彼は好んで使う色は、白と青に加え、今着ているようなグレーや黒。
 顔もスタイルもいいから、なにを着ても似合うのだが……。カレンも、自分の夫にはそういう色が似合うと思っていた。
 今日も、普段よりカジュアルなコートを着た彼にドキドキしていたぐらいである。


 そのあとも二人で一緒に茶器を見て、いくつか候補を作って。
 結局、最初にジョンズワートがカレンに見せた白と緑のものを揃いで購入した。
 ジョンズワート様が選んでくれたカップ! と心躍らせるカレンと、大好きな妻とお揃いなうえ、彼女の色を取り入れたカップを購入できたジョンズワート。
 店を出る頃には、両者にこにこで。
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