若き公爵の子を授かった夫人は、愛する夫のために逃げ出した。 一方公爵様は、妻死亡説が流れようとも諦めません!
結婚後のジョンズワートはカレンを大事にしているが、どこか遠慮気味で。
カレンも自分を大切に扱ってくれるジョンズワートに応え、公爵家の奥様としての役割を果たそうとしているが、嫁入りしてからは表情が曇りがち。
表面上は妻を大事にする夫と、奥様として頑張る妻という微笑ましい二人だが、カレンを曇らせるなにかがあることは、チェストリーも感じ取っていた。
深い事情までは聞けないが……二人の寝室が別なことも知っている。
カレンの外出時、護衛を務めるのは自分だから、もちろん、ジョンズワートが滅多にカレンに同行しないことも知っていた。
今も昔も、二人は両想い。
なのにどうしてか噛み合わない。すれ違う。夫婦として寄り添うことができない。
二人とも、不器用で、臆病で。本当に必要な一歩を踏み出すのが、苦手なのかもしれない。
でも、今回は。カレンから「一緒に」と言い、ジョンズワートがそれに応えてカレンをデートに連れ出したと聞いている。
チェストリーは、期待していた。
これが、二人の関係がよい方向に変わるきっかけになるのではと。
「上手くいってくれよ……」
幼い頃からの二人を知るチェストリーは、二人がいる個室の前に待機しながら、そう願った。
カレンも自分を大切に扱ってくれるジョンズワートに応え、公爵家の奥様としての役割を果たそうとしているが、嫁入りしてからは表情が曇りがち。
表面上は妻を大事にする夫と、奥様として頑張る妻という微笑ましい二人だが、カレンを曇らせるなにかがあることは、チェストリーも感じ取っていた。
深い事情までは聞けないが……二人の寝室が別なことも知っている。
カレンの外出時、護衛を務めるのは自分だから、もちろん、ジョンズワートが滅多にカレンに同行しないことも知っていた。
今も昔も、二人は両想い。
なのにどうしてか噛み合わない。すれ違う。夫婦として寄り添うことができない。
二人とも、不器用で、臆病で。本当に必要な一歩を踏み出すのが、苦手なのかもしれない。
でも、今回は。カレンから「一緒に」と言い、ジョンズワートがそれに応えてカレンをデートに連れ出したと聞いている。
チェストリーは、期待していた。
これが、二人の関係がよい方向に変わるきっかけになるのではと。
「上手くいってくれよ……」
幼い頃からの二人を知るチェストリーは、二人がいる個室の前に待機しながら、そう願った。