若き公爵の子を授かった夫人は、愛する夫のために逃げ出した。 一方公爵様は、妻死亡説が流れようとも諦めません!
ジョンズワートは、愛する人の幸せを願って潔く立ち去った。
立ち去った、のだが……。
「カレン、カレン……。カ~レ~ン~!」
彼女の家の前から去っただけで、この村から出ることはできずにいた。
ジョンズワートは、カレンにとって邪魔な存在でしかない。それはわかっている。わかっているのだが。
年齢が10に届く前から彼女のことが好きで。
カレンに怪我をさせて嫌われてしまってから、結婚に持ち込むまでの8年間もずっと彼女を想っていて。
カレンが失踪してからの4年も、ずっとずっと、彼女を探し続けていた。
邪魔をしてはいけない。彼女のためにも、自分は引かなければいけない。
わかっていても、そう簡単に、こんなすぐに、気持ちの整理ができるわけもなく。
ジョンズワートは、カレンが住む村の食堂で酒をあおっていた。
居酒屋も兼ねているのだろう。こんな時間から飲んでいる者は少ないが、酒の種類はそれなりにあった。
今年で27歳のジョンズワート。約20年に及ぶ恋の終わりをつきつけられ、ぐすぐすと情けなく泣きながら、ヤケ酒の真っ最中。
ジョンズワートは、アルコールに強いアーティでも引くほどのザル。普段であれば、同じ量を飲んでもけろっとしている。
しかし、精神状態に引っ張られた今日は、すっかり酔っていた。
立ち去った、のだが……。
「カレン、カレン……。カ~レ~ン~!」
彼女の家の前から去っただけで、この村から出ることはできずにいた。
ジョンズワートは、カレンにとって邪魔な存在でしかない。それはわかっている。わかっているのだが。
年齢が10に届く前から彼女のことが好きで。
カレンに怪我をさせて嫌われてしまってから、結婚に持ち込むまでの8年間もずっと彼女を想っていて。
カレンが失踪してからの4年も、ずっとずっと、彼女を探し続けていた。
邪魔をしてはいけない。彼女のためにも、自分は引かなければいけない。
わかっていても、そう簡単に、こんなすぐに、気持ちの整理ができるわけもなく。
ジョンズワートは、カレンが住む村の食堂で酒をあおっていた。
居酒屋も兼ねているのだろう。こんな時間から飲んでいる者は少ないが、酒の種類はそれなりにあった。
今年で27歳のジョンズワート。約20年に及ぶ恋の終わりをつきつけられ、ぐすぐすと情けなく泣きながら、ヤケ酒の真っ最中。
ジョンズワートは、アルコールに強いアーティでも引くほどのザル。普段であれば、同じ量を飲んでもけろっとしている。
しかし、精神状態に引っ張られた今日は、すっかり酔っていた。