あのメガネアイドルは…。

はむちゃん



蒼井「あの昼間の花火に子犬に、くだらない進路票に喧嘩、あとは未成年飲酒と喫煙とカツアゲだったか?ん?」


蒼井先生は目が開いているのかわからないような羽村の頬を手の甲でペチペチと。


羽村「蒼ちゃ、ん?」


蒼井「はいはい、はむちゃん?

俺は味方だって思ってた?」

聞いたことのない低い声。


羽村「どう、して、」

蒼井「お前は恵まれてるな

ほんとにうんざりするよ」



蒼井先生は座り込んで壁に寄りかかっている羽村の頭を手のひらでトンっと押した。

羽村はそれに抵抗できずに、そこに倒れた。


蒼井先生はその姿を声に出して笑って、そこからいなくなった。


真白は慌てて羽村の元へ駆け寄る。
< 70 / 85 >

この作品をシェア

pagetop