キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!


サーシャが隣に座った途端、大きな片手で後頭部をひっつかまれる。身動きできないサーシャは引き寄せられて、唇を割られて、ぐるっと舌でかき回される。


団員が赤い顔をしてじっと見つめている。副団長の突然お食事キッスはもはや見慣れた光景となっていたはいたが、団員もドキドキはする。


「ぷはっ……突然はやめてください、レオさん」

「ビックリした顔が好きなの、俺は」


レオナルドはキスに飽き足らず、胡坐をかいた上にサーシャを乗せて姫抱っこする。長い両腕でぎゅうと抱きすくめて首筋の香りをスーハー嗅ぐ。


どこにも個室はない夜営続きの場所で、開けっ広げにいちゃいちゃする副団長へ団員からの恨みの視線が飛んだ。だが、副団長はそんなものどこ吹く風だ。団員の気持ちはいつも同じ。


(((恋人連れ任務うらやまー)))

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