聖母召喚 〜王子に俺と結婚して聖母になれと烈愛されてますが、隙を見て逃げます〜
「君を守るためだ。この指輪が俺に繋がっているから、君はこれから魔法を使える」
うまく翻訳されたようで、アルウィードはそう答えた。
「まず、指輪の力を借りずにやってみようか」
普通は魔力が誰にでも一定量はあると言う。
「地、水、火、風と、光と闇の六つに分けられる。一つの属性しか使えない人もいれば、複数を使える人もいる」
「地水火風はだいたいイメージできるけど、光と闇ってどんな魔法なの?」
「地水火風にあてはまらないものを適当に振り分けていると考えればいい」
「そんな適当なの」
三千花は呆れた。
実際には過去の学者たちが頭をひねりながら分類してきたものを、アルウィードが説明を端折っただけだ。
「まずは属性など気にせずやってみるといい。たいていは、バケツの水を揺らすところから始める」
だからバケツが用意されているのか、と三千花は理解した。が、肝心の水がない。
アルウィードが手を一振りすると、バケツになみなみと水が現れた。
「おお、すごい」
三千花はパチパチと手を叩く。
「こんなことで。三千花はかわいいな」
アルウィードは思わずといった様子で三千花を抱きしめる。
「なんで」
いちいち抱きしめるとかないわ、と三千花はアルウィードから離れる。
アルウィードの抱擁に最初は動揺していた三千花だが、最近は慣れてしまってあしらうのも早い。
リグロットがニコニコしながら見ているのが恥ずかしい。
「まずは水を揺らしてみてくれ」
アルウィードが言う。
三千花はなんとなく両手をバケツにかざして集中する。
「うーん、うーん」
やってみるが、ピクリとも動かない。
「才能なさそうだと思ったけど、ここまでとは」
アルウィードが呆れる。三千花はムッとした。
うまく翻訳されたようで、アルウィードはそう答えた。
「まず、指輪の力を借りずにやってみようか」
普通は魔力が誰にでも一定量はあると言う。
「地、水、火、風と、光と闇の六つに分けられる。一つの属性しか使えない人もいれば、複数を使える人もいる」
「地水火風はだいたいイメージできるけど、光と闇ってどんな魔法なの?」
「地水火風にあてはまらないものを適当に振り分けていると考えればいい」
「そんな適当なの」
三千花は呆れた。
実際には過去の学者たちが頭をひねりながら分類してきたものを、アルウィードが説明を端折っただけだ。
「まずは属性など気にせずやってみるといい。たいていは、バケツの水を揺らすところから始める」
だからバケツが用意されているのか、と三千花は理解した。が、肝心の水がない。
アルウィードが手を一振りすると、バケツになみなみと水が現れた。
「おお、すごい」
三千花はパチパチと手を叩く。
「こんなことで。三千花はかわいいな」
アルウィードは思わずといった様子で三千花を抱きしめる。
「なんで」
いちいち抱きしめるとかないわ、と三千花はアルウィードから離れる。
アルウィードの抱擁に最初は動揺していた三千花だが、最近は慣れてしまってあしらうのも早い。
リグロットがニコニコしながら見ているのが恥ずかしい。
「まずは水を揺らしてみてくれ」
アルウィードが言う。
三千花はなんとなく両手をバケツにかざして集中する。
「うーん、うーん」
やってみるが、ピクリとも動かない。
「才能なさそうだと思ったけど、ここまでとは」
アルウィードが呆れる。三千花はムッとした。