聖母召喚 〜王子に俺と結婚して聖母になれと烈愛されてますが、隙を見て逃げます〜
エルンレッドは困り顔で説明する。
「変身して従えるなんて手間かけるよりテイマーを雇ったほうが早いですよ」
テイマーは動物を飼い慣らす、調教師のような存在だ。
「竜に変身とか?」
「できない。変身したところで飛んだり火を吹いたりできないから意味ない」
確かにそれなら竜になるメリットはなさそうだ。
「小さいのは制限ないの?」
「猫が最小。理屈はまだ解明されてないから聞かれても答えられない」
「鳥は? 飛べるの?」
「ほとんど飛べない。だから変身は役立たずの魔法」
リーンウィックは自嘲するように吐き捨てる。
三千花は興味本位で質問した自分の話力のなさを実感した。
「でも、猫になれるじゃない! 猫ってすっごい癒やしになるから、最高よ!」
努めて明るく言った。
「下手くそな慰め」
言ったあとに、彼はニヤッと笑った。
「でもないか。あなたが裸で抱きつくくらいには魅力があるんだもんね」
「してない、何もしてない!」
三千花は晴湖とエルンレッドに対して慌てて否定した。
「リーン。よくないよ、そういう言い方」
彼のイタズラに慣れているエルンレッドが咎める。
「と、とにかく、変身できるってすごいことなんだから」
三千花はリーンウィックを励まそうとそう言った。
「それなら僕と結婚してよ」
「それは無理」
断ってから、三千花はふと思い至る。
「……もしかして、みんなに自分を認めさせたくて、結婚って言ってるの?」
「あんたに何がわかる!」
いきなり激昂してリーンウィックが席を立った。
「リーン……」
エルンレッドか追いかけようとするのを、晴湖が制した。
「私が行くわ」
晴湖は二人に笑顔を残し、リーンウィックを追った。護衛の何人かが彼女らに続いた。
「変身して従えるなんて手間かけるよりテイマーを雇ったほうが早いですよ」
テイマーは動物を飼い慣らす、調教師のような存在だ。
「竜に変身とか?」
「できない。変身したところで飛んだり火を吹いたりできないから意味ない」
確かにそれなら竜になるメリットはなさそうだ。
「小さいのは制限ないの?」
「猫が最小。理屈はまだ解明されてないから聞かれても答えられない」
「鳥は? 飛べるの?」
「ほとんど飛べない。だから変身は役立たずの魔法」
リーンウィックは自嘲するように吐き捨てる。
三千花は興味本位で質問した自分の話力のなさを実感した。
「でも、猫になれるじゃない! 猫ってすっごい癒やしになるから、最高よ!」
努めて明るく言った。
「下手くそな慰め」
言ったあとに、彼はニヤッと笑った。
「でもないか。あなたが裸で抱きつくくらいには魅力があるんだもんね」
「してない、何もしてない!」
三千花は晴湖とエルンレッドに対して慌てて否定した。
「リーン。よくないよ、そういう言い方」
彼のイタズラに慣れているエルンレッドが咎める。
「と、とにかく、変身できるってすごいことなんだから」
三千花はリーンウィックを励まそうとそう言った。
「それなら僕と結婚してよ」
「それは無理」
断ってから、三千花はふと思い至る。
「……もしかして、みんなに自分を認めさせたくて、結婚って言ってるの?」
「あんたに何がわかる!」
いきなり激昂してリーンウィックが席を立った。
「リーン……」
エルンレッドか追いかけようとするのを、晴湖が制した。
「私が行くわ」
晴湖は二人に笑顔を残し、リーンウィックを追った。護衛の何人かが彼女らに続いた。