聖母召喚 〜王子に俺と結婚して聖母になれと烈愛されてますが、隙を見て逃げます〜
「……さっきから思ってたけど、なんか話がずれてる」
「そうかしら? コンプレックスを超える努力をしたら自信がつくっていう話をしてるだけだと思うけど」
「あなた、前向きなんだね」
「そうね、前向きになったわ」
「あなたが羨ましいよ」
声には皮肉がこもっていた。結局、彼の救いになるようなことを言ってはくれない。彼女の自己満足を聞かされているような気分だった。
「羨ましいと思ったらやってみるといいわよ」
皮肉に気づいているはずなのに、晴湖はそう返す。
リーンウィックは再び顔をしかめた。
「どんだけ前向き……」
「ありがとう。褒め言葉はどれだけ言ってもいいの。もっと言っていいわよ」
リーンウィックはあきらめたようにため息を付いた。それを見て、晴湖は微笑する。
「仕方ないわ、あなたと結婚してあげる」
「嫌だよ」
「そくとー!」
晴湖は驚愕とともに叫ぶ。
「ねえ、もうちょっとさあ、迷う素振り見せるとかさあ、なんかあるじゃん、ねえっ!」
不満そうに言われて、リーンウィックは意地の悪い笑みを浮かべる。
「迷う必要なんてないじゃん」
「普通は「ありがとうございます、お姉様」っていうとこでしょ」
「おばさんと結婚する趣味はないから」
「おば……お姉さんと言いなさい。まだ27歳、あなたが結婚したがってる三千花と2つしか違わないのよ?」
「僕は15だよ」
「まだ子供ね。子供らしく「お姉さんと結婚したい」って言えばいいのに。実際に誰と結婚するかはともかく。子供の戯言なんて本気にしないわ」
「子供じゃない!」
「すねてひねくれるのは子供のやることよ?」
「すねてない! 子供扱いして!」
プイと横を向いたリーンウィックは、ふいに真剣な顔になる。
「そうかしら? コンプレックスを超える努力をしたら自信がつくっていう話をしてるだけだと思うけど」
「あなた、前向きなんだね」
「そうね、前向きになったわ」
「あなたが羨ましいよ」
声には皮肉がこもっていた。結局、彼の救いになるようなことを言ってはくれない。彼女の自己満足を聞かされているような気分だった。
「羨ましいと思ったらやってみるといいわよ」
皮肉に気づいているはずなのに、晴湖はそう返す。
リーンウィックは再び顔をしかめた。
「どんだけ前向き……」
「ありがとう。褒め言葉はどれだけ言ってもいいの。もっと言っていいわよ」
リーンウィックはあきらめたようにため息を付いた。それを見て、晴湖は微笑する。
「仕方ないわ、あなたと結婚してあげる」
「嫌だよ」
「そくとー!」
晴湖は驚愕とともに叫ぶ。
「ねえ、もうちょっとさあ、迷う素振り見せるとかさあ、なんかあるじゃん、ねえっ!」
不満そうに言われて、リーンウィックは意地の悪い笑みを浮かべる。
「迷う必要なんてないじゃん」
「普通は「ありがとうございます、お姉様」っていうとこでしょ」
「おばさんと結婚する趣味はないから」
「おば……お姉さんと言いなさい。まだ27歳、あなたが結婚したがってる三千花と2つしか違わないのよ?」
「僕は15だよ」
「まだ子供ね。子供らしく「お姉さんと結婚したい」って言えばいいのに。実際に誰と結婚するかはともかく。子供の戯言なんて本気にしないわ」
「子供じゃない!」
「すねてひねくれるのは子供のやることよ?」
「すねてない! 子供扱いして!」
プイと横を向いたリーンウィックは、ふいに真剣な顔になる。