聖母召喚 〜王子に俺と結婚して聖母になれと烈愛されてますが、隙を見て逃げます〜

 * * *

 目が覚めたら朝だった。
 窓からは陽光が差し込み、部屋を明るく照らしている。

 あれ、寝ちゃってた。
 三千花は、うーんと伸びをした。
 どこだ、ここは。と思って横を見たら。
 見知らぬ少年が寝ていた。布団からのぞいた上半身は裸だ。

「――!」
 声にならない悲鳴を上げる。
 どういうこと。
 動悸が激しくなる。

 美しい少年だった。年は15から17歳くらいだろうか。黒髪が艷やかで、まつげが長い。整ってスッキリした顔立ちは昨日のイケメン痴漢王子に少し似ている。

 見つめていると、少年が目を覚ました。彼女を見て、ニコッと笑う。昨日の王子と同じような色の瞳。

「おはよう。昨日は楽しかったよ」
 そんな記憶はない。

「けっこいい体してるよね」
 少年の言葉に、自分の姿を見る。下着姿だった。
 慌ててかけ布団で隠す。いつの間に脱いだのか覚えがない。

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