聖母召喚 〜王子に俺と結婚して聖母になれと烈愛されてますが、隙を見て逃げます〜
「漫画でしか見たことないかっこうだ」
ティーシャツにジーンズで、いろいろ詰め込まれたリュックからはフライパンと傘の柄がクロスするように飛び出ている。
「あ、刑事さんも来て!」
警察なら銃を持ってるはず、と三千花は思った。
「なんで俺」
「一人しか無理です」
ユレンディールが言う。
「そっか」
歯噛みする三千花の目に、彼女の愛車が映る。
「一つなら、行ける?」
車を指さして三千花は聞く。
自動車が走ってきたら普通の人は逃げようとするはずだし、防御力もありそうだ、と思う。
「あちらで言うところの馬車なんだけど」
ユレンディールとエルンレッドは神官を見た。
「行ける……かなあ」
「かなあ!?」
おどおどする神官に三千花は大きな声でかみつく。
「た、多分、いけるかと……」
「たぶん!」
「落ち着いて」
ユレンディールが言う。
「正確に答えて。できるんだね?」
ユレンディールの落ち着いた声音に、神官はホッとしたようにうなずく。
「あ、じゃあみんなでこれに乗っていけば一気にみんなで行けるんじゃ?」
「魔法は外からかけないとだめなんだ」
ユレンディールが言う。
「そっか……」
残念そうにしたあと、三千花は気を取り押して蓮月を見た。
「じゃあ刑事さん乗って!」
「えっ」
「早く!」
蓮月は一瞬迷ったものの、意を決して助手席に乗った。
ティーシャツにジーンズで、いろいろ詰め込まれたリュックからはフライパンと傘の柄がクロスするように飛び出ている。
「あ、刑事さんも来て!」
警察なら銃を持ってるはず、と三千花は思った。
「なんで俺」
「一人しか無理です」
ユレンディールが言う。
「そっか」
歯噛みする三千花の目に、彼女の愛車が映る。
「一つなら、行ける?」
車を指さして三千花は聞く。
自動車が走ってきたら普通の人は逃げようとするはずだし、防御力もありそうだ、と思う。
「あちらで言うところの馬車なんだけど」
ユレンディールとエルンレッドは神官を見た。
「行ける……かなあ」
「かなあ!?」
おどおどする神官に三千花は大きな声でかみつく。
「た、多分、いけるかと……」
「たぶん!」
「落ち着いて」
ユレンディールが言う。
「正確に答えて。できるんだね?」
ユレンディールの落ち着いた声音に、神官はホッとしたようにうなずく。
「あ、じゃあみんなでこれに乗っていけば一気にみんなで行けるんじゃ?」
「魔法は外からかけないとだめなんだ」
ユレンディールが言う。
「そっか……」
残念そうにしたあと、三千花は気を取り押して蓮月を見た。
「じゃあ刑事さん乗って!」
「えっ」
「早く!」
蓮月は一瞬迷ったものの、意を決して助手席に乗った。