聖母召喚 〜王子に俺と結婚して聖母になれと烈愛されてますが、隙を見て逃げます〜
「この胡椒も意味不明……」
「それ、ハピタの……私の元勤め先のオリジナル商品。たくさん入ってて便利だと思って買ったらお母さんに邪魔って言われたの」
残念そうに三千花は答えた。
蓮月は残りについて聞くのをやめた。
「ライターとスプレーは使えそうだな。もらうぞ」
と言って蓮月は小型のスプレーを自分のポケットに入れた。
確認のために使い捨てライターのスイッチをカチッと押した。
火がつかない。
オイルを見ると、残量がなかった。
「意味ねえ……」
あきれる蓮月を見て、レオルークは笑った。
「君たち、面白いねえ。あちらの人たちって、面白い人が多いのかな」
三千花は答えない。蓮月もライエルも黙っていた。
「冷たいなあ、さっきのこと怒ってる?」
三千花はこれにも答えない。
「謝るよ。私が悪かった。弟のことが心配で」
弟が心配だとどうしてセクハラしてくるのか、理解ができない。
「アルは人気者だからさ。どうしても変な虫が寄ってくるんだ。でも私が気のあるフリをすると、たいていすぐに私に乗り換える。そうやって弟を守っていたつもりだったんだ。不名誉な噂になってしまったこともあるけど」
三千花はバックミラーでちらりとレオルークを見た。悲痛な面持ちが彼女の目に入った。
「私はこういう性格だから理解されにくい。だが、アルが大好きで大切に思っている。これだけは本当だ」
いつにない真面目さだった。
信じていいのかはわからない。
だが、彼の力はきっと必要だ。
「アルウィードを助けるまで、協力をお願いします」
「もちろん!」
レオルークはうれしそうに同意した。
「それ、ハピタの……私の元勤め先のオリジナル商品。たくさん入ってて便利だと思って買ったらお母さんに邪魔って言われたの」
残念そうに三千花は答えた。
蓮月は残りについて聞くのをやめた。
「ライターとスプレーは使えそうだな。もらうぞ」
と言って蓮月は小型のスプレーを自分のポケットに入れた。
確認のために使い捨てライターのスイッチをカチッと押した。
火がつかない。
オイルを見ると、残量がなかった。
「意味ねえ……」
あきれる蓮月を見て、レオルークは笑った。
「君たち、面白いねえ。あちらの人たちって、面白い人が多いのかな」
三千花は答えない。蓮月もライエルも黙っていた。
「冷たいなあ、さっきのこと怒ってる?」
三千花はこれにも答えない。
「謝るよ。私が悪かった。弟のことが心配で」
弟が心配だとどうしてセクハラしてくるのか、理解ができない。
「アルは人気者だからさ。どうしても変な虫が寄ってくるんだ。でも私が気のあるフリをすると、たいていすぐに私に乗り換える。そうやって弟を守っていたつもりだったんだ。不名誉な噂になってしまったこともあるけど」
三千花はバックミラーでちらりとレオルークを見た。悲痛な面持ちが彼女の目に入った。
「私はこういう性格だから理解されにくい。だが、アルが大好きで大切に思っている。これだけは本当だ」
いつにない真面目さだった。
信じていいのかはわからない。
だが、彼の力はきっと必要だ。
「アルウィードを助けるまで、協力をお願いします」
「もちろん!」
レオルークはうれしそうに同意した。