聖母召喚 〜王子に俺と結婚して聖母になれと烈愛されてますが、隙を見て逃げます〜
「うわああ!」
兵士たちが悲鳴を上げた。
彼らの背後から大量のドーベルマンが現れ、襲う。
兵士たちは攻撃魔法を使うが、犬たちは俊敏にひらりと避けては噛み付く。
乱戦になれば同士討ちを恐れて魔法は使えない。剣を振るうが、訓練された彼らはそれも避けてしまう。
うち一匹がアルウィードたちに駆け寄った。
黒い体にアルウィードに似た青いような緑のようなその目。
犬は彼らの前でリーンウィックになった。
「リーンウィックさん!」
「来てくれたのか」
「一応、兄のピンチだし」
「あの犬はリーンが?」
「そうだよ」
彼は不貞腐れたように答えた。
「すごいじゃない、リーンウィックさん!」
彼はちらりと三千花を見ただけでそれには答えなかった。
リーンウィックは三千花に犬のボスになれるのでは、と言われて以来、そのことが気になって仕方なかった。
毎日のように城の軍用犬たちと格闘し、ボスの座を手に入れた矢先のこの事件だった。
彼はアルウィードがロレッティアに囚われているらしいと聞いて、城の犬を引き連れて彼女の屋敷に向かった。
手柄を立てて周囲を見返そうと思った。
その途中、私兵らしき人たちが博物館に突撃するのを見て機転を利かせてこちらに突入したのだ。
「さっき猫になっていたか?」
アルウィードがたずねる。
「なってない。来たばっかりだし。——玄関は敵でいっぱいだから裏口から逃げて」
「リーンは」
「犬の統率に行く」
リーンウィックはまた犬に変身した。
「ありがとう!」
三千花は走り去る彼の背に声をかけた。
兵士たちが悲鳴を上げた。
彼らの背後から大量のドーベルマンが現れ、襲う。
兵士たちは攻撃魔法を使うが、犬たちは俊敏にひらりと避けては噛み付く。
乱戦になれば同士討ちを恐れて魔法は使えない。剣を振るうが、訓練された彼らはそれも避けてしまう。
うち一匹がアルウィードたちに駆け寄った。
黒い体にアルウィードに似た青いような緑のようなその目。
犬は彼らの前でリーンウィックになった。
「リーンウィックさん!」
「来てくれたのか」
「一応、兄のピンチだし」
「あの犬はリーンが?」
「そうだよ」
彼は不貞腐れたように答えた。
「すごいじゃない、リーンウィックさん!」
彼はちらりと三千花を見ただけでそれには答えなかった。
リーンウィックは三千花に犬のボスになれるのでは、と言われて以来、そのことが気になって仕方なかった。
毎日のように城の軍用犬たちと格闘し、ボスの座を手に入れた矢先のこの事件だった。
彼はアルウィードがロレッティアに囚われているらしいと聞いて、城の犬を引き連れて彼女の屋敷に向かった。
手柄を立てて周囲を見返そうと思った。
その途中、私兵らしき人たちが博物館に突撃するのを見て機転を利かせてこちらに突入したのだ。
「さっき猫になっていたか?」
アルウィードがたずねる。
「なってない。来たばっかりだし。——玄関は敵でいっぱいだから裏口から逃げて」
「リーンは」
「犬の統率に行く」
リーンウィックはまた犬に変身した。
「ありがとう!」
三千花は走り去る彼の背に声をかけた。