聖母召喚 〜王子に俺と結婚して聖母になれと烈愛されてますが、隙を見て逃げます〜
「セイコはソツがなくてつまらなかった。シェリナは小物過ぎてつまらない。君が一番面白くなりそうだった。やっぱりそのとおりだったよ」
レオルークの笑顔はとても優しそうに見えた。
「ああ、ロレッティアの私兵は片付けてきたよ。話をするのに邪魔かな、と思ってさ」
片付けるの意味を思い、三千花はぞっとした。
「お前が黒幕か」
アルウィードが言い、立ち上がる。蓮月はすぐに肩を貸した。二人で三千花を背にかばうように立つ。
「そういう言い方は風情がないなあ」
レオルークは肯定ともとれる言葉を漏らした。
「俺を襲わせ、あちらに追撃を送ったのもお前か」
「それは私だね。あちらへ逃げた君が、襲撃者もあちらへ追ってきたと知ったらどんな顔するかと思ってさ」
くすくすと彼は笑う。
「そしたら君、襲撃者なのに殺さないし、その上、聖母だとか言って彼女を連れてきてさ」
レオルークが三千花を見る。
「次には聖母候補が来たってだけでみんな大騒ぎ。面白そうって思ったよ。愛しの弟君は聖母にベタ惚れで、それも拍車をかけたよ」
彼は悪気もなく言う。友達と遊んで楽しかったとでも言うように。
「ああ、襲撃に使った彼らはちゃんと私が始末をつけてきたから安心して。組織的な関与がどうとか会議で言ってたみたいだけどさ、実際には私一人の行動だったんだよ。なんで私を疑わないのか。血縁ゆえの甘さかな? そんなところもかわいいな、我が弟は」
慈愛に満ちた目でアルウィードを見る。
「昔からさ、君だけ何回も暗殺者に狙われてたでしょ。あれ全部私が手配したんだよ。子供にふりまわされる大人ってのも面白かったなあ」
まだ幼い王子の命令で右往左往する大人たちを思い出し、彼はくすっと笑う。
「それでね、今回はちょっと話をしてみたんだよ。ユレンディールの母親の実家の人たちとね」
ユレンディールの母アミリエアの実家は神官を多く排出する家系だ。彼の祖父でアミリエアの父ギリウム・シィン・スレイトンは大神官長を務めたこともある。
「君、前に言ってたよね。本当は一番ユレンディールが王に向いてるんじゃないか、って。それをちょっと強めに言ってみたんだよ」
三千花がアルウィードをちらりと見ると、彼は油断なくレオルークを睨んでいた。
レオルークの笑顔はとても優しそうに見えた。
「ああ、ロレッティアの私兵は片付けてきたよ。話をするのに邪魔かな、と思ってさ」
片付けるの意味を思い、三千花はぞっとした。
「お前が黒幕か」
アルウィードが言い、立ち上がる。蓮月はすぐに肩を貸した。二人で三千花を背にかばうように立つ。
「そういう言い方は風情がないなあ」
レオルークは肯定ともとれる言葉を漏らした。
「俺を襲わせ、あちらに追撃を送ったのもお前か」
「それは私だね。あちらへ逃げた君が、襲撃者もあちらへ追ってきたと知ったらどんな顔するかと思ってさ」
くすくすと彼は笑う。
「そしたら君、襲撃者なのに殺さないし、その上、聖母だとか言って彼女を連れてきてさ」
レオルークが三千花を見る。
「次には聖母候補が来たってだけでみんな大騒ぎ。面白そうって思ったよ。愛しの弟君は聖母にベタ惚れで、それも拍車をかけたよ」
彼は悪気もなく言う。友達と遊んで楽しかったとでも言うように。
「ああ、襲撃に使った彼らはちゃんと私が始末をつけてきたから安心して。組織的な関与がどうとか会議で言ってたみたいだけどさ、実際には私一人の行動だったんだよ。なんで私を疑わないのか。血縁ゆえの甘さかな? そんなところもかわいいな、我が弟は」
慈愛に満ちた目でアルウィードを見る。
「昔からさ、君だけ何回も暗殺者に狙われてたでしょ。あれ全部私が手配したんだよ。子供にふりまわされる大人ってのも面白かったなあ」
まだ幼い王子の命令で右往左往する大人たちを思い出し、彼はくすっと笑う。
「それでね、今回はちょっと話をしてみたんだよ。ユレンディールの母親の実家の人たちとね」
ユレンディールの母アミリエアの実家は神官を多く排出する家系だ。彼の祖父でアミリエアの父ギリウム・シィン・スレイトンは大神官長を務めたこともある。
「君、前に言ってたよね。本当は一番ユレンディールが王に向いてるんじゃないか、って。それをちょっと強めに言ってみたんだよ」
三千花がアルウィードをちらりと見ると、彼は油断なくレオルークを睨んでいた。