聖母召喚 〜王子に俺と結婚して聖母になれと烈愛されてますが、隙を見て逃げます〜
 三千花が言葉に詰まった隙に、アルウィードは彼女の唇を奪う。
 濃厚なキスだ。
 そのまま彼女を抱きしめる。

 三千花は体を固くして必死に動かないことで抵抗の意志を示した。嫌悪でギュッと目を閉じる。
 だが、アルウィードは動かないことを承諾と受け取ったらしい。彼女の中で容赦なく暴れ、攻める。

 キスって、こんな……。
 三千花の意志に反して、また胸がドキドキする。うるさいくらいの自分の動機に、おかしくなりそうだった。
 彼はたっぷりと彼女を堪能(たんのう)してから離れた。
 三千花はすぐにうつむく。

「そういう姿もそそる。俺を誘っているのか?」
「違う!」

「今は混乱しているだろうが、少し待ってくれ。必ず幸せにするから」
 アルウィードの優しい(ささや)きに、三千花の鼓動はさらに早くなった。

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