聖母召喚 〜王子に俺と結婚して聖母になれと烈愛されてますが、隙を見て逃げます〜
「聖母様、気にしないでください」
残されたエルンレッドは狼狽えながら言った。
「大丈夫」
三千花は微笑した。心が痛いが、エルンレッドを心配させたくない。
「どこまで自分の責任なのか、正直わからない。だけど、リーンウィックさんにそういうアドバイスをしたのは自分だから、その責任はあると思う」
こんな結果になるとは思っていなかった。だが、そんな言い訳が通用するとも思えない。
「軍用犬だから、こういうことはあります。供養の慰霊碑もあります。気になるなら行ってみますか?」
「ぜひ」
三千花の答えに、手配しておきます、とエルンレッドは答えた。
* * *
四阿のベンチに並んで座り、晴湖は静かに泣くリーンウィックの背中を撫でた。
「がんばったのね」
晴湖の言葉に、リーンウィックはうなずく。
「偉いわ。一つ大人になったってことよ」
「大人になんてならなくてもいいんだ」
リーンは晴湖を見上げる。
「僕は魔力があんまりないし、エルンレッドのようないい子でもないから、みんなに好かれてない」
「あら、自己評価がそんなに低いの。こんなに魅力的なのに」
晴湖はリーンウィックをまっすぐ見る。彼の潤んだ瞳が彼女を見つめ返す。
「晴湖は僕のこと好き?」
「やあね、急に。好きよ」
「どういう意味で?」
「どういう意味かしらね?」
いたずらっぽく晴湖は答える。
リーンウィックはまた彼女の胸に顔を埋めた。
「僕のことからかってる」
「いいえ。王子様をからかうなんてとんでもない」
晴湖は彼の頭を撫でた。
残されたエルンレッドは狼狽えながら言った。
「大丈夫」
三千花は微笑した。心が痛いが、エルンレッドを心配させたくない。
「どこまで自分の責任なのか、正直わからない。だけど、リーンウィックさんにそういうアドバイスをしたのは自分だから、その責任はあると思う」
こんな結果になるとは思っていなかった。だが、そんな言い訳が通用するとも思えない。
「軍用犬だから、こういうことはあります。供養の慰霊碑もあります。気になるなら行ってみますか?」
「ぜひ」
三千花の答えに、手配しておきます、とエルンレッドは答えた。
* * *
四阿のベンチに並んで座り、晴湖は静かに泣くリーンウィックの背中を撫でた。
「がんばったのね」
晴湖の言葉に、リーンウィックはうなずく。
「偉いわ。一つ大人になったってことよ」
「大人になんてならなくてもいいんだ」
リーンは晴湖を見上げる。
「僕は魔力があんまりないし、エルンレッドのようないい子でもないから、みんなに好かれてない」
「あら、自己評価がそんなに低いの。こんなに魅力的なのに」
晴湖はリーンウィックをまっすぐ見る。彼の潤んだ瞳が彼女を見つめ返す。
「晴湖は僕のこと好き?」
「やあね、急に。好きよ」
「どういう意味で?」
「どういう意味かしらね?」
いたずらっぽく晴湖は答える。
リーンウィックはまた彼女の胸に顔を埋めた。
「僕のことからかってる」
「いいえ。王子様をからかうなんてとんでもない」
晴湖は彼の頭を撫でた。