聖母召喚 〜王子に俺と結婚して聖母になれと烈愛されてますが、隙を見て逃げます〜


 * * *


 アルウィードを迎えに来たのは側近のリグロットだった。アルウィードに年が近く、彼によく仕えている。

「お楽しみのところを申し訳ございません」
「その言い方やめろ」
「顔が真っ赤でいらっしゃいます」
 言われて、アルウィードは片腕でばっと顔を隠す。

「嘘です」
「お前なあ」
 いけしゃあしゃあと言うリグロットに、アルウィードは呆れる。

「殿下が聖母を連れ帰ったことはもう城中に知られております。弱点を晒しているようなものです。お気をつけを」
「わかっている」

「警備隊の総隊長と聖母様の警備について急ぎで確認していただきたく……」
 リグロットの言葉に、アルウィードは気を引き締めた。


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