聖母召喚 〜王子に俺と結婚して聖母になれと烈愛されてますが、隙を見て逃げます〜
「300年ぶりの聖母だ、国は盛り上がることだろう」

 そーのーまーえーにー! 
 聖母じゃないんだってば!

 言いたくても、どう言ったらいいのかわからない。

「王妃殿下、神殿での確認作業が終了していないと聞いております。魔力がどの程度なのか検査も行われていないとか」
 ドレスの女性が言う。

 それだ! と三千花は心で応援する。もっと言ってやって!

「大丈夫よ、アルウィードが、連れてきた子だもの、魔力とか聖母とか関係ないわ。素敵な子に違いないのよ」

 なんでみんな私を聖母として受け入れてんの、普通に考えて正体不明でしょ、どこまで第二王子への信頼が厚いの!

 つっこみたい。激しくつっこみたい。
 だが、そんな雰囲気ではない。

「アル、紹介してくださる?」
「はい。彼女はミチカ・スズサト。異世界の人間です」

「……またあちらへ行ったのか」
 国王が(とが)めるように言う。

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