光が消えていってしまう君へ

仲直り

「本当のことを話してくれたから、もういいよ。」

「いいの?」


今更不安そうな声色になっている。


「うん。だから、仲直りしよ。」

「うん。...!」


嬉しそう。

やっぱり辛かったんだね。


「今はあんまり整理がついてないから、聞かないけど、また教えてね。」

「ん。」


久しぶりに紫都の「ん。」聞いたなぁ~。

ていうか、病気だったんだ...

これ以上聞いたら頭がパンクすると思うから聞かないけどね~。


「じゃあ、連絡先交換しよ~。」

「ん。俺の連絡先持ってるやつ少ないんだよな。」

「なんで?」

「冷たい奴っぽくしてたから。」

「ふぇ~」


確かに、あの時の紫都の目はガチで冷たかったから...

ビックリしたんだよね。

紫都って演技とかできたんだ。

意外~。

小さいときはキラキラした目で、ずっと私もその目欲しいなぁっておもってたんだよね。

紫都の目って綺麗なんだよね。

へたなアイドルとかより断然イケメンになってるし。

私は、小さい時から変わらず平々凡々な普通の女の子だから。

羨ましいよ~。
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