光が消えていってしまう君へ

交流会

今日は、交流会。

新入生と、初めて後輩ができた二年生の仲を深めようっていう企画らしい。


「先輩って怖いかな?」

「どうだろう」


緊張してきた~

他のみんなも緊張した顔をしている。

この学校の二年の先輩が怖いと有名だから。

特に、二年Aクラスが怖いらしい。

この学校はAクラスからEクラスまであって、成績順になっている。

ちなみに、私はAクラスで、お兄ちゃんもAクラスだ。

そして、一年生と三年生だから、二年生はあまりよくわからなくて怖い。


「知ってた?2-Aって暴走族の幹部が集まってるんだって。」

「マジ?ヤバいじゃん。」

「で、総長がしづっていうんだって。」

「しづ⁉」


まさか、あの紫都が暴走族になるわけないし、

勘違いだよね。

っていうか

暴走族ってマジでいるんだ…

まぁ、関わることはないだろうけど。


「失礼なことしたら殺されるかもって聞いたよ。」

「想像以上にヤバい組織じゃん!」


呑気に考えてる場合じゃないよ!


「そりゃあみんな怖がるよ。」

「でも、イケメンらしいよ。」

「死んだら意味ないでしょ!」


亜梨紗ちゃんもイケメンとか興味あるんだ。

そんなことを言っていたら交流会の会場である体育館についた。

さっきまでふざけていた男子たちも、イケメンがどうたらこうたら言っていた女子達も、
さすがにみんな怖いからシーンと静まりかえった。
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