内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】

「あの、もう少しだけ待ってください」
「まだ服を選んでいるのか?」
「はい、一応着替えましたがしっくりこなくて、選び直そうかと……」
「じゃ、裸と言うわけではないな。入るぞ」
「えっ」

 私の返事を待たず、ガチャッと扉が開いた。ハンガーにかかった服を両手に抱えた状態で、入ってきた龍一さんと目が合う。

 オールドブルーのシャツに、黒のロングカーデと細身のテーパードパンツを合わせた服装は、リラックス感がありつつもシャープな印象で、大人の休日という雰囲気。

 絶対にこの高校生スタイルで隣に並んだらダメだ……。

 自分のセンスのなさにさらに落ち込んでいると、歩み寄ってきた龍一さんが私の姿を上から下まで眺め、無言でクローゼットを物色し始めた。

「あ、あの……?」
「今の服も別に悪くないが、シャツとベストの組み合わせが学生っぽいんだろう。もう少し女性らしいシルエットの……これと、これなんかどうだ?」

 私の少ないワードローブの中から龍一さんが手に取ったのは、シンプルな白のVネックニットと、ストラップがレースになっている黒のキャミソール。

 普段なら、ニットの中には絶対襟付きのシャツを着るし、キャミソールは完全に見えないインナーとしてしか使っていない。

 でも言われてみれば、ニットの襟からレースが覗いたら素敵かもしれない。

 ただ……。

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