内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
「手始めに、今日から同じベッドで寝よう」
「わかりまし……えっ!?」
彼と握り合っている手に、変な汗をかいてしまう。同じベッドで寝るって、つまり、寝ると言うのは比喩で、夜の営みに誘われている……?
「そう緊張するなよ。文字通り、一緒に寝るだけだ」
苦笑交じりに降ってきたそんな言葉に、顔がかぁっと熱くなる。
私ってばなんと恥ずかしい勘違いを……。
「そ、そうでしたか。それなら、まあ……」
絶対に緊張するし、眠れる自信もない。
だけど、龍一さんと一緒にいられる時間は大切にしようと決めたのだ。彼の寝顔を見て、思う存分ドキドキするのもいいかもしれない。
「……よかった」
「えっ?」
「いや、まずは第一関門突破だなと思って」
「第一関門?」
まったく意味がわからず首を傾げるが、龍一さんは微笑むだけ。
その優しげな横顔に、私の胸は性懲りもなくときめきを覚えた。
――文字通り、一緒に寝るだけ。
その言葉の認識が、龍一さんと私とでは、まったく違った。
「あのう……」
「ん? どうした?」
甘いかすれ声で聞かれると、言おうとしていた言葉が喉の奥へと引っ込む。
飲み会から帰宅した現在、私はなぜか龍一さんのベッドの上で、彼の腕に抱かれている。