内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】

「もっと。次は、俺の目を見て」

 一度唇を離した彼が、息のかかる距離で言う。

 目を合わせながらキスするなんて恥ずかしい。

 けれど、龍一さんに囁かれると、私はどうしてか言いなりになってしまう。薄っすら瞼を開けると、彼の情熱的な眼差しに視線をからめとられて、そのまま何度も唇を塞がれる。

 吐息まで食べられてしまうようなキスに、頭の芯がジンと痺れる。

「……今日は、これくらいにしておくか」
「これくらいって……私、窒息しそうですけど……」

 荒い呼吸を繰り返す私を、龍一さんがくすくすと笑う。彼の薄い唇はまだキスの名残で濡れていて、とても淫らだ。

 なにも知らない私でさえ、変な気分になる。体の芯がじりじりと疼くような……。

「おやすみ、真智。続きはまた次回」
「お、おやすみなさい」

 龍一さんはすっかり冷静に戻ったようだが、その腕は私を抱きしめたまま。

 私は未だ冷めやらない体温と激しく鳴る鼓動に耐えながら、心の中で『次回っていつですか……?』と問いかけた。

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