内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
『あの……ひとつ目というのは?』
『真智になにを贈ろうか悩んでいたが、どうしてもひとつに絞れなかった。だからプレゼントしたいものは全部買ったんだ』
『ええっ!?』
家でそんなやり取りをした後、ドライブの途中で立ち寄った海辺の公園では、寒さをしのぐカシミアのマフラーをふわりと首に巻いてもらった。
それがふたつ目のプレゼント。
そして車に戻ったら助手席には真っ赤な薔薇をメインにしたクリスマスカラーの花束が置いてあり、立て続けに三つ目のプレゼントももらってしまった。
私ももちろん龍一さんへのプレゼントは用意したけれど、たったひとつだけ。
まったくつり合いが取れていなくて申し訳ないけれど、デザートを食べ終えコーヒーを楽しんでいるところで、彼に渡そうと決める。
「龍一さん、これ、プレゼントです」
「ありがとう。開けてもいいか?」
「はい」
緊張気味に両手で彼に渡したのは、B6サイズの平たい箱。かなり悩んで決めたプレゼントだが、彼が気に入ってくれるかどうかはわからない。
人によっては〝重い〟と思われる可能性もありそうなので、龍一さんが包みを開ける姿をドキドキしながら見守った。