内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
「だから、たくさんのプレゼントを贈るくらいでちょうどいいんだ。そうだ、最後にもうひとつ――」
龍一さんが思い出したように言って、ジャケットの内ポケットを探る。
「まだあるんですか!?」
「と言っても、これに関してはサプライズでもなんでもなく、当初から買う予定だったものだけど」
スッと目の前に置かれたのは、ロイヤルブルーのリングケース。その中身に想像がついて、ドキッと鼓動が鳴る。
おそらく、今日も胸元で輝く流星のネックレスと同じ店で予約していたあれが完成したんだ……。
龍一さんがケースを開けた瞬間、ジュエリーショップでそれを見た時とはまた違う感動で胸が詰まった。
「もうできたんですね……」
「ああ。きみによく似合うと思う。手を貸してくれ。もちろん左手だ」
遠慮がちにテーブルの上に手を伸ばすと、龍一さんがその手を優しく取る。
眩いダイヤの指輪をゆっくりと、私の薬指に嵌めた。
「綺麗……」
流されるままに購入を決めたあの時とは心境が違うからだろうか。
煌めくダイヤを見ているだけで感極まって、視界が少し潤む。