内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
「龍一さん……?」
「夢叶の企画書を見たよ」
龍一さんが突然、仕事の話を持ち出してきた。とはいえその声色は甘く、私の動悸も収まらない。
「き、昨日仕上げたばかりなのに?」
それに今日は日曜日だ。オフィスには誰も出勤していないはずなのに。
「石狩さん、イブに予定がないことに耐えられず今朝から仕事をしているらしいんだ。それで、真智が昨日提出していった企画書に気づいたらしい。内容を俺にも送ってくれたよ。『クリスマスプレゼントだ』って」
どうやら上司の計らいだったらしい。
龍一さんに見せるのは週明けの企画会議になると思っていただけに、反応が気になる。
「どう思いました……?」
「よくできていた。間伐材を扱う自治体には俺の方でもいくつかパイプがあるから、資材の供給は難しいことじゃないだろう。それに何より、光るのは夜だけという演出がいい。望む夢から叶える夢へ。きみがあの商品に込めた思い、しかと受け取ったよ」
「龍一さん……ありがとうございます」
夢望の開発者からそんな風に言ってもらえるなんて……頑張ってよかった。この仕事を続けていてよかった。