内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
喜びに浸りながら、窓の外を眺める。すると冬の澄んだ空を、見逃してしまいそうなほどの細い灯りが、すばやく横切った。
思わず「あっ」と声を上げる。
「龍一さん、今、流れ星が!」
子どものようにはしゃいで、彼の方を振り返る。
すると龍一さんの顔が思ったより近くにあって、ドキンと鼓動が鳴ると同時に、唇にやわらかい熱が触れた。
甘くて優しいキスに、一瞬で蕩けそうな気持ちになる。
「クリスマスにかこつけて強引にホテルの部屋に連れ込むなんて、大人の男のやることじゃないとわかってる。でも……」
龍一さんらしくない、余裕なくかすれた声が耳元で震える。私を抱きしめる腕の力は、痛いくらいに強かった。
「もう我慢できない。真智のすべてが欲しいんだ」
情熱的な言葉に胸を射貫かれた感覚がした直後、窓ガラスに映った彼の獰猛な視線と目が合う。
ドキン、ドキンと拍動する心臓に合わせて、全身が熱くなった。
龍一さんが私を欲しがる確かな理由はわからない。
毎日異性と一緒に暮らし、しかも甘い婚約者を演じているんだもの。男性特有の生理的な反応が起きるのは当然なのかもしれない。
それでも、私は……。