内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】

 お姉さんがいればいいが、仕事の可能性もある。その間、子どもたちはどうしてる……?

 保育園に預けていれば少しは休めるが、一度園からの帰り道に同行した時の状況から考えて、あんな風に三人を送迎する手間を考えたら、休ませているかもしれない。

 でも、その場合三つ子の世話はすべて真智にのしかかる。

 二歳では自分たちで食事の準備はできないだろうし、トイレだって、まだオムツだろう。家の中には危険な場所もあるし、常に見張っていなければ心配だ。

 だとすると、真智は具合が悪いのに休む暇がなくて、倒れた……?

 悪い想像ばかりしてしまう頭を振り、通りかかったドラックストアで必要になりそうなものを買い込むと、タクシーに乗る。

 風邪を引いたって少しも寝ていられない。なぜなら、わが子の命がかかっているから。

 小さな子を育てる親たちは、常にそんな緊張感と隣り合わせなのか……。

 想像力が足りていなかった自分を反省するとともに、必ず真智の助けになろうと、これまで以上に強く思う。

 だからどうか、彼女も三つ子も無事でありますように――。

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