内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】

 秋人と楓人もわらわらと俺の足元に集まってきて、三人並ぶとパジャマが信号機の色だと気づいて心が和む。

 つぶらな六個の瞳に見つめられるのは、女性にモテるより百倍うれしい。

 三つ子育児のよいところは、一気に三人分の愛らしさを受け止められることかもしれない。

 真智の顔を冷やしていた冷凍食品をしまい直し、買ってきた冷却シートを額に貼る。それからゼリーと薬を与え、うどんの調理に取り掛かった。

 キッチンには三人が入れないようゲートが付いているが、包丁の入った扉にもロックがついていたので驚いた。

 家庭内の事故を防ぐため、真智やお姉さんが常に細心の注意を払っているのがわかる。

 三人を常に視界に入れておくのは、不可能に近いからな……。

 そんなことを思いながら、鍋に沸かした湯でうどんをゆでた。

 真智によると、冷凍うどんはレンジ調理もできるが、それだと歯ごたえがありすぎて小さな子が食べるのには向かないらしい。

 隣のコンロでは並行して溶き卵を浮かせた澄まし汁を作り、先に丼に移して冷ましている。

 楓人ご所望の納豆は冷蔵庫の中にあったので、ゆで上がったうどんと汁を合わせ、最後にかけてやった。

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