内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】

 完成が近づくころには、三人とも自分の食事椅子によじのぼった。いつもの決まりなのか、首にシリコンのエプロンを自分で装着している。

 そのタイミングが三人ほぼ同じだったのが微笑ましく、写真でも撮らせてもらおうかと思ったが、やめることにする。

 お腹を空かせている彼らの腹ごしらえが先だ。

 うどんとフォークを用意し、三人それぞれの前に置く。俺はダイニングの椅子に座り、「召し上がれ」と言った。

「いたらきまぁす」
「うどーん、うどーん」

 すぐにフォークを掴んで食べ始めたのは、麦人と秋人。小さな口がちゅるちゅると麺を啜る姿に、胸がほわっと和む。

 しかしふと視線を動かすと、楓人が困ったように丼を見下ろしていた。

「楓人、どうした?」
「これ、おとなの……」
「えっ?」

 小さな人差し指が示していたのは、最後にかけた納豆だ。

 しかし、〝大人の〟と言う意味が分からず、俺は首を傾げる。

 ……からしなら入れていないぞ。

「ふう、食べるの、ひちわり」

 楓人の様子に気づいてそう言ったのは、麦人だ。舌足らずな言葉の意味を考えるが、うまく翻訳できない。

「ひちわりってなんだ?」
「ちっちゃいなっとー」
「小さい……あぁ!」

 秋人の補足説明に、ポンと膝を打つ。

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