内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
私が小峰さんと一緒に、Sparcilの公式アカウントに乗せる写真に?
ぎょっとしながらも、彼女とのツーショットを想像してみる。
タレント然とした美しさの小峰さんと、特徴のない丸顔に眼鏡をかけ【一般人です】と書いてあるような容姿の私が並んだら……うーん、フォロワー数がひと桁減ると思う。
「めっそうもない。小峰さんの素敵な写真だけで十分だよ」
「ふふっ、冗談冗談。たぶん加工しきれないもん」
「だよね~、あはは……」
愛想笑いを返しつつも「ん?」と引っかかる。
加工しきれないって……結構辛辣なことをおっしゃられたような。
次の撮影場所を求めて颯爽と離れていく小峰さんを見送りつつモヤモヤしていると、誰かに背後からポンと肩を叩かれた。
「よっ。お疲れ」
「霜村くん」
振り向いた先にいたのは、私や小峰さんと同期の霜村くん。がっちりとした体躯にサイドを刈り上げたワイルド系のショートヘア、そして人の好さそうな垂れ目がトレードマークの、営業マンだ。
入社直後の研修で同じグループになったのがきっかけで親しくなり、人見知り気味な私でも緊張せずに話せる相手だ。