内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
我が家にパパの存在はなくとも、絵本やアニメ、保育園生活でパパの概念はわかっていると思うのだけれど……やっぱり、戸惑いの方が先にくるのかもしれない。
「だから、ぼくたちがわかったんだ」
「えっ?」
キョトンとするばかりの秋人と麦人とは違い、納得したように呟いたのは楓人だ。
「みさとねえも、ほいくえんのせんせいも、たまにぼくたちまちがえる。まちがえないの、ママとしゃちょうだけ」
楓人はものすごい発見をしたかのごとく、目をキラキラさせている。すると彼に感化されたかのように、他のふたりもうんうんと頷き合った。
「そだ、ちゃちょー、パパだ」
「アキトって、なまえちゃんとゆってくれるし」
「ママにもやさしい」
顔を突き合わせ、龍一さんイコールパパである根拠を挙げていく三人。
私はすっかり蚊帳の外だが、兄弟三人だけで盛り上がれるのは成長の証。眺めているだけで尊い気持ちになる。
「ねえみんな、すぐにではなくても、社長……パパと一緒のおうちに住むのはどう思う?」
龍一さんがパパであることはどうやら受け止めてくれたようなので、さらに突っ込んだ質問をしてみる。三人の顔が、一斉にこちらを向いた。