内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】

「いいよー」

 間髪入れずに秋人が言う。

「パパ、うどんちゅくる?」

 麦人は指をくわえ、もう食事の心配をしている。

「ママ、あたらしいおふとんかわないと」

 部屋を見回してそう言った楓人は、この家で一緒に暮らすと思っているようだ。龍一さんと暮らすこと自体にネガティブな気持ちを抱いている雰囲気は誰にもなさそうでホッとする。

「よしっ。みんなの気持ちはわかった。細かいことは、明日パパに聞いてみよう。そろそろ寝ないと、動物園に遅れちゃう」

 そう言うと、素直な三つ子はおもしろいくらいにハッとした顔をして、慌てて自分の位置に戻っていく。

「ライオンいるかな」
「ムギ、きりんさんみるー!」
「ぼく、カンガルーのあかちゃんがみたいな」

 それぞれ明日の希望を口にしているうちに眠そうな目になってきて、やがてスイッチが切れたように、静かな寝息を立て始めた。

 私は枕元のスマホを手に取り、龍一さんにメッセージを打つ。

【子どもたちに、龍一さんがパパだと明かしました。みんなうれしいみたい】

 少しして既読がつき、彼からの返事を受信した。

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