内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
「あ、ありがとうございます……」
遠くから眺めていただけでもその整った容姿と圧倒的なオーラが眩しかったが、近くで見た彼はその比ではなかった。
おまけに眼鏡を直すだけとはいえ彼の手が顔に触れそうになったので、男性に免疫のなさすぎる私の胸は勝手に早鐘を打つ。
「記述問題の解答、とてもよかったですよ。リサイクル工場の建設は私も視野に入れていますので、あなたの思い描いているビジョンは経営陣に近いと言えるでしょう。Sparcilを愛し、日々の業務に真摯に取り組んでいる姿勢がよくわかりました。経営戦略部のメンバーとして、戦力になってくれますね?」
専務の口から紡がれる言葉の一つひとつが、キラキラとした星屑のように胸の中で輝く。
現在廃棄物回収業者から買い取っている文具の素材を自社でまかなえたらと、会社直営のリサイクル工場について私は確かに記述していた。
もしかしたら机上の空論かもしれないと自信はなかったのだが、専務も同じ意見だったとは驚いた。
本当に、私が……経営戦略部の一員になれるんだ……。
今まで頑張ってきて本当に良かった。帰ったら、姉と仏壇の母に報告しよう……。