内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】

『しいて言うなら、次期経営者としての勘かな。きみといることは自分にとってプラスに働くんじゃないかと、この間の食事のときに直感で思った。自慢じゃないが、こういった勘には割と自信があるんだ』

 勘……そんな不確かなひらめきだけで他の女性に興味がないとまで言えてしまうとは、よほど自分に自信があるのだろう。

 私は逆に石橋を叩いて渡るタイプなので、龍一さんのカリスマ性が眩しく感じられる。

 それと同時に、自分と真逆の彼のそばにいることにはきっと自分の成長に繋がる、そんな可能性を信じてみたくなった。

「わかりました。ご期待に添えるかどうかわかりませんが、精一杯努めます」
「そう力む必要はない。真智らしく、今まで通り頑張ってくれ」

 真智。彼にそう呼ばれるのはまだ慣れないが、不思議と勇気づけられた。

 龍一さんとなら、必要以上に寄りかからず互いを高め合える夫婦になれるかもしれない。

 たとえ、偽装結婚という形でも。

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