内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
「ごめんなさい。私と話すのってつまらないですよね」
「……急にどうした? 誰もそんなことは言ってないだろ」
「いいんです。真面目で頭でっかちで、冗談が通じない。学生時代から何度も言われてきたことなので、自分でも理解しています」
そう、ちゃんとわかっている。なのに改めて指摘されると、こうして落ち込んでしまうのだから面倒な性格である。
小さくため息をつくと、エレベーターが最上階に到着して目の前の扉が開いた。俯いたまま扉の方へ一歩踏み出そうとしたその時、横からぐっと腕を引かれて、龍一さんの胸に抱き留められた。
エレベーターの扉が、音もなく閉まっていく。
えっ……? な、なんで……?
男の人とこんなに接近するのは初めてで、パニックに陥る。
背中に回った片方の腕がギュッと私を抱きしめたかと思うと、もう一方の手があやすように私の頭を撫でた。
どうしてこんな状況になっているのかわからないが、心臓がはち切れんばかりに暴れる。
「りゅ、龍一さん?」
「真智はもっと自分に自信を持て。自分を卑下するのは、きみを結婚相手に選んだ俺に対して失礼だ」
「すっ、すみません……」