内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
彼自身は色味を押さえたシンプルなインテリアが好きそうだったから、私のことを考えてくれたのか……いや、木製家具も緑色のカーテンや寝具も別に特別凝ったものじゃないし、深く考えずに用意しただけだよね。
自意識過剰な自分を窘め、段ボールのガムテープを剥がす。
一番上に詰めてあったのが洗濯ネットに入れた下着類だったので、ここに龍一さんはいないとはいえついどきりとした。
それと同時に、夫婦生活について考えておくのが宿題だったのを思い出した。
『外野の声に黙って耐えるのと、好きでもない夫に抱かれるのと、きみはどちらがいい?』
〝抱かれる〟という行為をちゃんとわかっていない私には、とても難しい質問だった。
龍一さんの周囲がどれほど後継者を望んでいるのかも、今の段階ではハッキリしない。
しかし彼の方こそどうなんだろう。
そんな質問をしてきたということは、龍一さん自身は好きでもない相手でも難なく抱けるという意味?