内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
一気に話し終えたはいいが、ちゃんと説明できた自信はなくおずおず彼を見つめる。
龍一さんは目を見開いてぽかんとしていたが、やがて納得したように頷く。
「きみは本当に、なんの駆け引きもしない素直な女性だな」
「駆け引き? ……そ、そんな高度な技が使えるはずないじゃないですか」
……処女なんですから。心の中でだけ、そう付け足す。
「疑って悪かった。俺の意見に同調するように見せて媚を売っているのが見え見えの女性とばかり接してきたから、人を信じる感情が麻痺してるんだ」
龍一さんはそう言って、ふっと自嘲する。確か、車の中でも似たようなことを言っていた。
今までの人生で、彼はどれだけ多くの女性にがっかりさせられてきたのだろう。
長い睫毛を伏せる彼の切なげな表情に、胸が締めつけられた。
「なんか……ちょっと、腹が立ちますね」
「すまない。きみの言葉に裏はないとわかったから今後は――」
「違います。龍一さんにじゃありません。龍一さんから信じる心を奪った、顔も知らない女性たちに対してです」
「真智……」