旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
 そのまましばらく寄り添い合っていれば、夕食の時間が訪れ、二人は部屋に運ばれてきた食事に舌鼓を打った。

「この野菜の天ぷら本当に美味しいですね。口の中が幸せです」
「あなたはこんなときまでかわいいのですね。でも、本当にどれも美味しいですね。たくさん満喫しましょう」
「はい。家だとなかなかこうはできないですからね」
「そうですね。でも、私は美咲さんが作ってくださる料理、とても好きですよ」
「それは私も同じです。聡一さんが作る料理大好きです。って、なんだかこれバカップルみたいですよ」
「ふふ、バカップル上等です。誰にも迷惑はかけていないのですから。惚気合ったって何の問題もありません」
「……私が恥ずかしいから今はもう終わりです」

 聡一は楽しそうにクスクスと笑っている。笑われると余計に恥ずかしい。美咲は恥ずかしさをごまかすようにして、目の前の食事に意識を集中させたのだった。
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