旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
「うん。ありがとう。ありがとう、美咲さん。あなたと愛し合えるだなんて夢のようです。あなたは本当に素敵ですね。ラッキーと思ってくださるんですね。あなたがそう思ってくれるのが嬉しい。でも、勘違いなさらないでくださいね。私はセックスを子供を作るためだけの行為と思っているわけではありません。ちゃんと愛し合うための行為だと思っていますよ」
「大丈夫です。わかってます。私も聡一さんと愛し合いたいから、そうしたいんです」
「うん。私もあなたを愛したい。あなたと愛し合いたい。ただ、非常に申し上げにくいのですが、二~三日は安静にということですから、念のためもう少しだけ待っていただけますか?」

 突然現実的な話に戻って、感動で少し薄れていた羞恥心が一気に蘇ってきた。

「あ、あの、もちろんです。今は体を大事にしてください。今すぐにと言ってるわけじゃないので。あの、近々で……」
「ありがとう、美咲さん。では、宣言しても構いませんか?」
「宣言?」
「来週の金曜日にあなたを抱きます。いいですか?」

 宣言なんてされて恥ずかしくてたまらないのに、それと同時に嬉しくもなる。今日が金曜だからちょうど一週間後だ。きっとこの一週間美咲は落ち着かない日々を送るのだろう。

「……はい。お願いします」
「ありがとう、美咲さん。本当にありがとう。恥ずかしかったでしょう? こうして話すのも、母と話したりするのも。たくさん、たくさん頑張ってくださいましたね。ありがとうございます。本当に嬉しいです。あなたの想いに精一杯報いますから、これからも私の隣にいてください」
「はい、もちろんです」

 もう何の憂いもなくなった。自分の想いをちゃんと伝えられて、聡一にも胸の内を明かしてもらって、間違いなく二人の心は通い合った。これからもっと幸せになっていく未来しか見えない。まだまだ自分では上手くやれないこともあるだろうが、それでも聡一に素直でさえいれば、きっと何があっても大丈夫だ。


 二人はこの語らい以来、毎日想いを口にし合った。あんなに難しかった好きの言葉が勝手に出てくる。聡一も暇さえあれば好きだと告げてくる。そうして二人は一週間後のその日まで少しそわそわとしながらも二人の愛を深めていった。
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