旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
 約束の日。美咲は緊張の面持ちでベッドの上にいた。ドクドクと心臓が強く脈打っているが、それは緊張のせいだけでもない。この先を期待して胸が高鳴っているのだ。

 聡一はそっと美咲の頬に触れると、優しく微笑み、始まりの合図を告げた。

「美咲さん。今からあなたを抱いていいですか?」
「はい」
「うん。ありがとうございます。難しいとは思いますが、できるだけリラックスしてください。ちゃんとゆっくりしますから」

 聡一にならこの身を委ねられる。美咲は聡一の言葉に頷き彼に身を任せた。

 聡一は美咲の緊張を解くように優しい口づけから始めてくれる。ゆっくり時間をかけて深い口づけへと変えていき、美咲の緊張が大分解けたところで次へと進めてくれた。

「美咲さん、愛していますよ。少しずつ体に触れていくので、嫌なところがあれば言ってください。ちゃんと美咲さんが気持ちいいと思えるようにしたいですから。ね?」
「うん」

 初めは寝衣の上から優しく撫でさすってくれる。ずっと美咲のことを気遣ってくれているのがわかってとても嬉しい。そのうち何も身につけていない状態で触れられはじめ、美咲は羞恥で少し体をこわばらせていたが、聡一がゆっくり丁寧にそれを解いていってくれた。

 そうしていよいよその段階に至ると聡一が優しく頭を撫でながら、優しい声音で言いきかせてくれた。

「大丈夫です。絶対に無理に進めたりしませんから。つらかったら遠慮せずに言ってください。もし今日全部できなくても大丈夫。私たちはこれから何度も愛し合うんですから。ね?」

 聡一の言葉ならいつだって信じられる。美咲は聡一の言葉に頷き、彼に身を預けた。
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